先日、某建設会社の安全パトロールに参加してきました。
パトロールで指摘される主な事項は墜落落下災害、第三者災害等に対する
仮設足場の開口部の養生、手摺、筋違、巾木の状態及び仮囲いの状態等です。
私が昔働いていた会社で、現場監督をしていた頃一度だけ怖い思いをした事があります。
それは、街中の間口の狭い敷地内に7階建てのマンションを建設中に起こりました。
荷揚げ設備として、敷地の間口が狭い為、長さの短いロングリフトしか設置することしかできませんでした。
事故の当日は5階の配筋の為、柱の主筋と壁筋の荷揚げ作業中でした。
その時、鉄筋がリフトより長かった為、鉄筋の片方を運転席の屋根の上にあげて5階まで運びました。
そして鉄筋を降ろそうと、全体をまとめていた両端の番線を切断し
最後に中心部の番線を切断した時、事故が起こりました。
束ねて結束された10mmの鉄筋とバラで乗せられて一緒に番線で結束された25mmの柱の主筋が跳ね上がって、
リフトの外に飛び出して下階に落ちていきました。
幸い、下階に作業員はおらず、怪我人は出ませんでした。
この事故には、3つの原因があります。
1つ目は、リフトが短くて鉄筋の片方を運転席の屋根に乗せた事
2つ目は、柱の主筋がバラで乗っていたいた事
3つ目は、全体を結束していた番線の中心部の番線を最後に切断した事
この事故は、普通の資材の荷揚げで起こった事故です。
このように、現場作業には普通に行っている作業と状況が少しでも変われば、潜んだ危険が顔を出します。
毎朝現場で危険予知活動を行っていますが、毎日記入する危険事項は墜落落下災害とか、
躓き転倒で、対策として、安全帯の使用に手足元注意が一般的です。
こういう事項は毎日の繰り返しで頭も体も覚えていると思います。
毎日の繰り返しも重要たと思いますが、作業内容が変わる時には作業て順を見直す機会として
現場に潜む危険を皆で探してみるのも自己を防ぐ方法ではないでしょうか。
ゴマヒゲ