これは、石綿(アスベスト)処理作業に従事する際の装備です。
1955年~1990年の間に竣工した建築物には、
石綿を含有した建材が使用されている場合があります。
その建築物を解体する時や、一定規模のリフォームや改修の際には、
この有害な石綿を事前に除去することが法律で義務づけられています。
分類された作業レベルにもよりますが、
大抵の石綿含有建材の除去作業を行う時には、
作業場所以外へ石綿粉塵が拡散しないように、
足場や建物の周囲をビニールシートなどで覆って、
密閉空間にしなければなりません。
また、作業員も暴露することの無いように、
防護服・手袋・シューズカバー・防塵マスクの着用が必須です。
この時期、密閉された作業場の中は、40℃を超える高温になります。
そんな中に入ると、体中から汗が吹き出て、下着もビショビショになり、
ゴム手袋の中には汗が溜まり、30分と作業を続けられません。
梅雨も明け、本格的な夏に入り、とても過酷な環境下での作業となります。
作業員たちには熱中症に掛からないよう、
こまめに休憩をとり水分・塩分補給を行うように
伝えるとともに、徹底した指導と管理によって、
安全第一に努めていきます。
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