写真を撮る際、何気なく被写体をとらえ撮影した場合と、あらかじめ構図を頭におき撮影した場合とでは、出来上がりに歴然とした差が出てくる。
一般的に使われる「三分割法」や、「黄金比」を用いた構図がそれである。
黄金比とは、簡単に言えば(1:1.618)の比率の図形で、「人間が最も美しいと感じる比率」と言われている。
身近なものとしては、私たちが普段使っている、名刺・クレジットカード・たばこの箱などのサイズ、さらにはAppleやGoogleなどのロゴも黄金比を使って作成されているという。
それは遠い古の時代からの建造物や美術品にも数多く残されている。
クフ王のピラミッド・パルテノン神殿・ミロのビーナス・ダビンチのモナリザ・パリの凱旋門・バルセロナのサグラダファミリア大聖堂等々・・・・
日本においても、奈良時代聖武天皇より依頼を受け、鑑真上人が建立したと言われる「唐招提寺金堂」。三代将軍足利義満による、臨済宗相国寺舎利殿「金閣寺」。室町時代に創建され江戸時代になって作庭されたと言われる「竜安寺の石庭」。さらには、葛飾北斎の「富獄三十六景神奈川沖浪裏」等、いずれも黄金比もしくは黄金螺旋を使用して作成されたものと言われている。
北斎が黄金比を習得していたか否かは定かではないが、「美」を追求していくとおのずとその比率になったのではないだろうか。 ROKOKOⅡ
黄金比
投稿日 : 2020.06.26 / カテゴリ : ブログ