仏に学ぶ  (完)

投稿日 : 2023.06.29 / カテゴリ : ブログ

それでは、般若心経の内容を見ていくこととしよう。

般若心経では執拗なまでに、われわれに「空」の哲学を教えている。

観自在菩薩 行深般若波羅密多時 「観音様が高次の修行を実践された時」

照見五薀皆空 度一切空厄 「五薀はみな空なりと照見された」とある。

五薀とは 「色・受・想・行・識」 の事で、色は物質的存在、受・想・行・識は精神作用の事であるらしい。

いいかえれば 「肉体と心」 と言っても良い。

それが 「空」 だと言う事はつまり、 「自己と言う存在に執着するな!」 と言う事であるようだ。

ここに二個のグラスがある。 片方は五百円の普通のガラスコップ、もう一方は百万円のクリスタルグラス。

しかし、その高価なクリスタルグラスは、先ほど尿検査の為使用され、きれいに洗い終わったものであるという。

さて貴方はどちらでギンギンに冷えたうまいビールを飲みたいと思いますか?

 目の前にあるグラスに 「綺麗・汚い」は無いのだとわかっていても、人の心が決めつけている。

教えの中に、無無明 亦無無明人という一説がある。

 私たちは、 「真実に目を向けず自分本位の誤った認識で生きることで 「苦」 という感情を抱く!」

というのである。

般若心経の教えを読み解き、存在そのものが 「空」 であることを理解出来ていれば何の問題もない

のだと言うのだが ・・・                                完

                                          ROKOROⅡ