朝晩はめっきり寒くなって参りました。
冬場の施工では、日暮れが早くなり、施工時間が短くなる事以外にも、
気温低下による塗膜の硬化遅延や夜間のモルタル系材料の凍結など、
さまざまな障害が発生します。
例えばウレタンゴム系塗膜防水材には夏用・冬用の使い分けのほか、
硬化促進剤を添加したりもしますが、気温が低いと翌日になっても、
その塗膜の上を歩行できるまでには硬化していません。
よって、通常4~5日で済む施工も、冬場では、6~7日掛かってしまう事もあります。
また外断熱工法のシート防水仕様の現場では、朝はまず、『霜取り』から
始めなければならない事がよくあります。
通常、屋上や屋根の表面は、夜間の放射冷却により冷やされ、大気中の湿気が表面で結露し、
凍結して霜となりますが、外断熱工法の場合、その断熱性能により、日中もコンクリートや
ボード等の防水下地があまり温まらないため、夜間に凍結しやすくなるからです。
冬場の施工ではこのような苦労を伴いますが、品質確保に努めて施工管理を行って参ります。
SRP